国立新美術館で「ウィーン・モダン クリムト、シーレ世紀末の道」
2019年は日本とオーストリアの国交樹立150周年にあたる記念の年です。
「ウィーン・ミュージアム・カールスプラッツ」のリニューアル工事に伴い閉館される同館の所蔵作品がたくさん来日しています。ウィーン芸術、クリムト、シーレ、ココシュカの作品だけでなく、工芸、デザイン、インテリアなど、様々なタイプの美術品が展示されます。
「ウィーン・モダン クリムト、シーレ世紀末の道」へ行ってきたので、混雑状況、アクセス、チケット購入方法、所要時間などについてご紹介します。
東京展開催後、2019年8月27日(火)〜12月8日(日)まで、国立国際美術館(大阪 中之島)へ巡回します。
「ウィーン・モダン クリムト、シーレ世紀末の道」公式サイト
「ウィーン・モダン クリムト、シーレ世紀末の道」国立新美術館の基本情報
展覧会名:ウィーン・モダン クリムト、シーレ世紀末の道
開催期間:2019年4月24日(水)〜8月5日(月)
開館時間:10:00~18:00
4月5月6月(金・土曜日 10:00~20:00)
7月8月(金・土曜日 10:00~21:00)
4月28日~5月2日、5月5日(10:00~20:00)
入場は閉館30分前まで
休室日 :火曜日(ただし 4月30日は開館)
会場:国立新美術館 企画展示室1E 東京都港区六本木7-22-2
アクセス:東京メトロ「乃木坂」青山霊園方面改札6出口(美術館直結)
東京メトロ「六本木」徒歩5分、都営地下鉄「六本木」徒歩4分
東京メトロ「乃木坂」からの道順
6番出口から出るとすぐ目に前に国立新美術館があります。
東京メトロ「六本木」からの道順
7番出口から出て東京ミッドタウンを右手に見ながら進み、最初の交差点(東京ミッドタウン西)を左折して、そのまま進むと正面に着きます。
館内各所に無料のロッカーがあり、大きな荷物の1階のインフォメーションで預かってもらえます。
乃木坂駅からのアクセス
東京メトロ 乃木坂駅 から国立新美術館まで直結で行けます。
6番出口方向へ進みます(画像の左側に改札があります)
左にエスカレーター、右にエレベーターがあります。
地下から地上へ出ます(エレベーター・エスカレーター・階段のどれを利用しても、同じこの場所に出てきます)
地上へ出ると左前方にチケット販売所があります。
真っすぐ進めば、国立新美術館の入り口に到着します。
駅直結なので迷うことなく、雨の日や暑い日などに便利です。
六本木駅からのアクセス
東京メトロ 日比谷線/都営地下鉄 大江戸線 六本木駅からの徒歩5分くらいです。
7番出口を目指して、構内を移動します。(東京メトロ日比谷線からだと、構内をかなり移動しますが、案内板があるので地上よりもわかりやすいと思います)
案内矢印に従って進むとここへ到着するので、エスカレーターを上がります。
上がった正面に国立新美術館へは逆方向である矢印があるので、Uターンして進みます。
最初の「東京ミッドタウン西」の交差点を左折します。
そのまま左折して進んでもOK、ガソリンスタンド方向へ横断歩道を渡って左折して進んでもOKです。
少し歩くと波打つ外観の国立新美術館に到着します。
国立新美術館に駐車場はあるのか?
国立新美術館には専用の駐車場はありません。
車やバイクで行かれた方は国立新美術館周辺の駐車場を利用することになりますが、空いているか心配ですよね。
そんなときにおすすめしたいのが akippa(あきっぱ!) です。
あきっぱ!のおすすめポイント
- 事前予約ができるので、確実に駐車できます。
- 駐車場を探してぐるぐる回る手間が省けます。
- 予約の単位が15分単位なので、少しの駐車でも利用可能です。
- 予約は無料で、キャンセル料も前日までは無料。
- 一般的なコインパーキングよりも安いです。
- オンライン決済できるので、小銭が必要がありません。
- 24時間トラブル対応してくれます。
もし、予約した駐車場に他の車が止まっていたなどのトラブルにも、緊急ダイヤル(0120-218-216)で近隣の空き駐車場を探してくれます。
六本木周辺の駐車場をあきっぱ! で駐車場を検索すると国立新美術館近辺の駐車場情報がでます。
「ウィーン・モダン クリムト、シーレ世紀末の道」チケット情報
ウィーン・モダン クリムト チケット料金
一般/1,600円
大学生/1,200円
高校生/800円
中学生以下は無料
障がい者手帳を持参の方(付き添いの方1名を含む)は無料
6/12(水)~24(月)は高校生無料観覧日(要学生証提示)
ウィーン・モダン クリムト チケット購入方法
当日チケットは、当日に窓口で購入することができますが、事前に準備しておけばチケット売り場に並ぶ必要がありません。
公式サイト オンライン購入
「ウィーン・モダン クリムト、シーレ世紀末の道」の公式サイトからオンラインで購入すると「スマホ画面表示」または「自宅でプリントアウト」で入館します。
「スマホ画面表示」は、購入確認メールに記載されているURLをクリックするとQRコードが表示されるので、入場口でかざします。
「自宅でプリントアウト」は、購入確認メールのURLで表示されるQRコードをプリントアウトして持参すればOKです。
支払はクレジットカード決済のみです。
インターネットで購入
チケットぴあ (Pコード:769-499)
ローソンチケット (Lコード:30404)
セブンチケット (セブンコード:071-854)
金券ショップで購入
「大黒屋」「アクセスチケット」など金券ショップで、当日券よりも少しお安く販売されています。金券ショップがあれば、チェックしてみるといいでしょう。
私は東京駅前のアクセスチケットで購入しました。
一般が1,400円、6/9日までの期間限定が1,350円でした。
チケット半券で割引!
六本木アート・トライアングル(略称あとろ)は、「国立新美術館」「サントリー美術館」「森美術館」の3館で結成されており、各館のチケット半券提示で、他の2つの美術館の入館料が割引されます。
サントリー美術館と森美術館の入館料から、それぞれ100円引きになります。
音声ガイド
「ウィーン・モダン クリムト、シーレ世紀末の道」の音声ガイドは550円(税込み)で、作品の裏側にある物語や歴史を城田優さんの声で、約35分案内してくれます。
ウィーン・モダン クリムトの混雑状況は?
平日の10時過ぎに行きましたが、館内は空いていました。
クリムト作品の前から動かない人がいて、ちょっとだけ人だまりができていましたが、ほとんどがスムースに流れていました。左右に作品が並んでいるので、右に人が多ければ左から、左が多ければ右からって感じで、その時々で移動すれば、待つこともなかったです。
今後、混雑が予想されるのは、夏休みから最終週の7月20日~8月5日です。
ウィーン・モダン クリムト 空いてる曜日は?
はやり平日に比べて週末は混雑が予想されます。
国立新美術館は火曜日が休館日なので、おすすめは水曜日と木曜日で、雨の日など天気のよくない日も空いていると思われます。
ウィーン・モダン クリムト 空いてる時間帯は?
平日は空いています。
基本的に18:00が閉館時間ですが、6月(金・土曜日)は20:00、7月8月(金・土曜日)は21:00となっており、閉館の2時間前くらいに入館すると混雑が少ないと思われます。
混雑する週末でも16時以降は比較的空いてくる時間帯なので、週末にしか行けない場合、16時以降がおすすめです。
ウィーン・モダン クリムトの混雑状況を確認する方法は?
当日の混雑状況を確認するには、公式ツイッターをチェックしましょう。
行列ができたり混雑しているときには、つぶやいてくれるので、訪問前にチェックして混雑しているようなら、時間をずらすことができます。
また、定期的にチェックしていると混雑の少ない日時が予想できます。
混雑が予想される日
- 夏休み期間
- 最終週 8月1日(木)~5日(月)
上記の期間は混雑が予想されますが、夕方以降に行かれると日中よりは空いているの思われます。
展示館内で混雑する場所
グスタフ・クリムト「エミーリエ・フレーゲの肖像」のみ撮影が許可されているので、混雑しています。撮影したい人は、カメラやスマホをお持ちください。
フラッシュは禁止されていますので、事前にフラッシュをオフにしておいてください。館内は薄暗く作品にライトが当ててあるので、フラッシュ自動の場合、勝手に光ってしまいます。フラッシュが光るたび、係員が注意していました。
わざとではないにしても、フラッシュが光ると嫌な気分になります。そして、注意の声。雰囲気を壊さないように注意しましょう。
「ウィーン・モダン クリムト、シーレ世紀末の道」見どころ
見どころ作品と実際に鑑賞した感想をお伝えします。
クリムト「エミーリエ・フレーゲの肖像」
クリムトの弟の妻の妹、生涯のパートナーでもあったエミーリエ・フレーゲの肖像です。クリムトの死後、クリムトに関するものを処分してしまったので、二人の関係がどういったものなのか知る由がありませんが、クリムト最後の言葉が「エミーリエを呼んでくれ」だったことが全てですね。
エミーリエが着ているドレスは、エミーリエ自身が製作されたものです。
【感想】
青いドレスと金色が印象的な作品。作品の中のエミーリは頑固そうに見えますが、エミーリエの写真をみると、とても素敵な女性。エミーリエ自身がこの作品を気に入らなかった意味がわかるような気がします。
この作品のみ撮影が許可されていますが、青色を上手く写すことは難しいです。
クリムト「パラス・アテナ」
クリムトの代名詞「黄金」を前面に出したクリムトらしい作品。クリムトの弟ジョージが制作した黄金の額縁がより一層作品を引き立てています。
ギリシャ神話の最高の女神と称される「パラス・アテナ」腕には女神の象徴である梟、右手には勝利の女神ニケ、甲冑、胸元のゴルゴンの顔は黄金色に輝いています。
【感想】
全面金色、額縁も金色で、輝く作品。女神なのにどこか怖さを感じるパラス・アテナ。胸元に輝く怪物ゴルゴンは怖いはずなのに、かわいい印象。右手のニケ・腕にのってる梟が、画像で見るよりもハッキリしています。そして、額縁が素敵。
グスタフ・クリムト「愛」
ぼやぁ~と描かれた女性たちが、カップルの抱擁をじっとりと見ています。
カップルはこれからキスしそうな雰囲気なんだけど、なんとなく物悲しい感じで訳ありっぽいです。それを見ている上部に描かれた女性たちは、女性のいろいろな顔を表現しているそうです。
【感想】
カップルの関係が微妙が空気を出しています。上部の女性たちの顔が意味深で、こんな顔したくないよなぁ~と思った顔。見てると苦しくなるような作品。
クリムト「旧ブルク劇場の観客席」
旧ブルク劇場、最後の興行の様子を舞台から観客席を見た目線で描かれています。
【感想】
色見の少ない作品なのに、華やかな感じが伝わってきます。観客ひとりひとりの目線、表情などが細かく描かれています。一番前に座っている女性が魅力的で見入ってしまいました。
フリードリヒ・フォン・アメリング 「3つの最も嬉しいもの」
人生で嬉しい3つの「音楽・お酒・女性」が表現されているそうです。
【感想】
確かに「音楽・酒・女」があれば、人生楽しいでしょうね。
女性の場合には「音楽・酒・男」です。確かに若い頃ならこの3つだったかもしれませんが、今なら「本・酒・犬」ですね。もちろん、お金があってのお話。
エゴン・シーレ「自画像」
クリムトの弟子であるエゴン・シーレの自画像です。エゴンシーレは、たくさんの自画像を残しており、自分大好きだったんでしょうね。エロティックな作品が多いため、好き嫌いの分かれる作家ですが、私はとても好きです。
【感想】
エゴン・シーレの作品も楽しみでした。自画像からも溢れる出るある種のにおいというか、異常性が伝わるエゴン・シーレ。この自画像のように、指が長かったそうです。

エゴン・シーレは、映画「エゴン・シーレ 死と乙女」になっています。
エゴン・シーレ「女性の肖像」ポストカード
エゴン・シーレの描く女性は、素敵です。この作品は、ウィーン工房のポストカードのなった作品です。
※大阪展では違うポストカードが出展されるので、この作品は東京展のみです。
【感想】
4枚がセットになって展示されており、他の作品も素敵です。
マクシミリアン・クルツヴァイル「黄色いドレスの女性」
ウィーン分離派結成メンバーだったマクシミリアン・クルツヴァイル。黄色いドレスがとても印象的な作品で、モデルは画家の妻、フランス人のマルタです。
左右対称っぽいポーズで頭だけ傾いているところ、そして、その憂いを秘めた表情がなんとも言えずいいです。
【感想】
モデルも黄色いドレスも魅力的です。
「ウィーン・モダン クリムト、シーレ世紀末の道」は、絵画だけでなく、工芸作品、デザイン、インテリアなど、いろいろな美術品が出展されており、見ごたえがあります。エミーリエ・フレーゲの複製ドレスの裾にパイピングがされており、近づいてみようとしてガラスケースで頭を打ってしまいました(笑)
グッズ販売
ポストカード、図録、おもしろグッズがたくさんあります。
「ウィーン・モダン クリムト、シーレ世紀末の道」の全ての作品がオールカラーで掲載されてる図録は2,900円、ミニサイズ図録は1,400円(税込)です。
マイメロちゃんとのコラボは、かわいいだけじゃなく悪メロがおもしろいし。日比谷花壇とのコラボはエミーリエのドレスイメージです。
マイメロちゃんとのコラボは、ボールチェーンぬいぐるみ(1,350円)/ポストカード(150円)/クリアファイル(400円)/クロッキーブック(1,080円)
日比谷花壇コラボは、マイリウム(3,672円)/フレームアート(32,400円)
クリムトとエミーリエの刺繍キーホルダーはみなさん笑いながら手に取られていました。トートバッグを購入されてる人が多かったです。
刺繍キーホルダー(1,512円)/トートバッグ(1,620~5,616円)
ウィーンアルファベットのマグカップは、それぞれどの作品からのものなのか説明書がついています。綿100%注染手ぬぐいは利用する機会が多いので、お土産としてもらっても重宝します。そして、クリムトスモック(笑)この展示館オリジナルでショップ店員さんが着られていましたが、着ると普通のTシャツです。
ウィーンアルファベットマグカップ(1,944円)/手ぬぐい(1,242円)/クリムトスモック(3,780円)
画像出典 ウィーン・モダン クリムト、シーレ世紀末の道 公式サイト
ウィーン・モダン展 コラボメニュー
「ウィーン・モダン クリムト、シーレ世紀末の道」期間中、国立新美術館内のレストラン、カフェにコラボメニューがあります。
ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ 3F
フランス・リヨン近郊にあるミシュラン三ツ星「ポール・ポキューズ」が、フランス以外に出店した始めてのお店が3階にあります。
ウィーン・モダン展特別コース
【メニュー】
- 前菜
鴨フォアグラのソテーと牛頬肉の”グーラッシュ”
シブレット風味のサワークリームと共に - 魚料理
スズキのロースト オレンジ風味のブールブランソース
ホワイトアスパラガスとほうれん草のエチュベ - 肉料理
ウィーン風仔牛ヒレ肉のエスカロップ
ケッパー風味の焦がしバターソース
じゃがいものピューレとグリーンサラダと共に - デザート
“ザッハートルテ”チョコレートケーキと牛乳のアイスクリーム
ランチコース/前菜、魚料理、デザート/4,800円(税別)/11:00~16:00
ディナーコース/前菜、魚料理、肉料理、デザート/6,800円(税別)/
16:00~19:30(金曜日16:00~20:30)
ランチメニュー
ランチメニューもあります。
- ランチセット ¥2200 (税別)
メインディッシュ(魚料理または肉料理)+デザート+食後のお飲み物 - ランチコース ¥3800 (税別)
前菜+メインディッシュ(魚料理または肉料理)+デザート+食後のお飲み物
ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ 基本情報
LUNCH:11:00〜16:00
DINNER-:16:00〜21:00/金曜日 16:00〜22:00
定休日:火曜日(祝日の場合、翌日振替)
サロン・ド・テ ロンド 2F
ウィーン・モダン展 特別ケーキセット
マクシミリアン・クルツヴァイル 「黄色いドレスの女性」をイメージしたセット。
パッションフルーツとチョコレートのムースケーキ ヴァニラのマカロンを添えて
/コーヒーまたは紅茶付き 1,400円(税別)
フード・ドリンクメニュー
- パウンドケーキ+コーヒーまたは紅茶 1,000円(税別)
- アイスクリーム バニラ/抹茶 520円(税別)
- サンドイッチ+コーヒーまたはスープ 1,260円(税別)
- 紅茶/ハーブティー/コーヒー/エスプレッソ etc
- ジンジャーエール/オレンジジュース/ミネラルウオーター etc
サロン・ド・テ ロンド 基本情報
営業時間:11:00~18:00(金曜日は11:00~19:00)
定休日:火曜日(祝日の場合、翌日振替)
カフェ コキーユ 1F
ウィーン・モダン展特別ドリンク
オレンジヨーグルト 600円(税別)
メニュー
- サンドイッチ 各種 480円~
- デニッシュ 各種 220円~
- ケーキ 各種 500円
- ケーキセット/ケーキ+コーヒーまたは紅茶 850円
- ドリンクも各種あります。
カフェ コキーユ 基本情報
営業時間:10:00~18:00(金曜日は10:00~20:00)
定休日:火曜日(祝日の場合、翌日振替)
カフェテリア カレ B1F
ウィーン・モダン展特別メニュー
ウィーン風牛肉と野菜のシチュー“グーラッシュ” バターライス添え
1,200円(税別)
メニュー
お手頃価格でランチ、パン、サンドイッチ、お弁当、ドリンクが楽しめます。
カフェテリア カレ 基本情報
営業時間:11:00~18:00(金曜日は11:00~19:00)
定休日:火曜日(祝日の場合、翌日振替)
「ウィーン・モダン クリムト、シーレ世紀末の道」のまとめ
「ウィーン・モダン クリムト、シーレ世紀末の道」の所要時間は、ゆっくり見て1時間30分~2時間くらいです。
展示会に行く前に!
エゴン・シーレ オスカー・ココシュカ について知っておくとより楽しめます。
国立新美術館での開催後、2019年8月27日(火)から国立国際美術館(大阪・中之島)で開催されます。

「ウィーン・モダン クリムト、シーレ世紀末の道」と同時期に東京都美術館で開催される「クリムト展ウィーンと日本1900」もおすすめです。


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