日本・オーストリア外交樹立150周年記念「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」が、東京で2019年4月24日~8月5日まで開催後、大阪の国立国際美術館で2019年8月27日から開催されます。
「ウィーン・ミュージアム・カールスプラッツ」のリニューアル工事に伴い閉館される同館の所蔵作品の多くが来日します。
ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道 公式サイト
東京・国立新美術館で開催された同展覧会を見に行ったときレポートを下記記事で紹介しています。
「ウィーン・モダン クリムト、シーレ世紀末の道」大阪展 基本情報
国立国際美術館(大阪・中之島)
展覧会名:ウィーン・モダン クリムト、シーレ世紀末の道
開催期間:2019年8月27日(火)〜12月8日(日)
開館時間:10:00~17:00(火・水・木・日曜日)
金曜・日曜日:8、9月は21:00まで、10~12月は20:00まで開館
休室日 :月曜日(ただし 9/16、9/23、10/14、11/4は開館、翌日休館)
会場:国立国際美術館 大阪府大阪市北区中之島4-2-55
アクセス:京阪「渡辺橋」徒歩5分・大阪メトロ「肥後橋」徒歩7分
国立国際美術館(大阪)アクセス
JR「大阪駅」徒歩20分
京阪「渡辺橋駅」徒歩5分
大阪メトロ「肥後橋駅」徒歩7分
大阪メトロ「淀屋橋駅」徒歩15分
国立国際美術館はとても特徴のある建物なので、交差点でキョロキョロするとわかりやすいです。
大阪駅からのアクセス
JR「大阪駅」からも1.5キロ程度なので、20分くらいで歩くことができます。
JR「大阪駅」/阪急「梅田駅」/阪神「梅田駅」/大阪メトロ「梅田駅」「東梅田駅」「西梅田駅」/JR「北新地駅」は、地下街でつながっています。
地下街はひとつではなく「阪急三番街」「ホワイティうめだ」「ディアモール大阪」「ドージマ地下センター」と複数の地下街でできており、迷う人が多いため「梅田ダンジョン」とか「大阪迷宮」などと呼ばれていますが、大阪方面から中之島の国立国際美術館へは、それほど難しくありません。
JR「大阪駅」からの行き方を説明します。
「桜橋口」の改札から出て、正面にある階段(エスカレーター)を下ります。
連絡通路を真っすぐ進んで「Tully’s Coffee」を右に進むと大阪メトロ「西梅田駅」があります。駅を右手に見ながらその手前の通路を進むとドージマ地下センターに出るので、ひたすら真っすぐ進み、地下街端右側「C93」出口から出ます。
地上に出た方向のまま進み堂島川に架かる「渡辺橋」を渡り、渡辺橋南詰め交差点(CONRAD前)を右折して400mほど真っすぐ進んでいると左手に国立国際美術館が見えてきます。田簑橋南詰め交差点を左折すると国立国際美術館です。
CONRAD横を通って肥後橋北詰め交差点を右折してもOKです。安治川沿いに遊歩道があるので、川を左に見ながら歩くと気持ちいいですよ。遊歩道の最後は陸橋につながているので、降りた方向へ真っすぐ進むと筑前橋北詰の交差点に出るので、その前が国立国際美術館です。
JR「北新地駅」からは、改札を出て左に進み、突き当りを左に行くとドージマ地下センターです。
下記記事で大阪駅からのアクセスを画像付きで詳しく説明しています。
京阪・渡辺橋駅からのアクセス
京阪(中之島線)渡辺橋駅 2番出口を出ると中ノ島ダイビルに出ます。
地上に出たそのままビル内を進んで前の歩道に出て左に進みます。ダイビル前を通り過ぎて最初の交差点(田簑橋南詰)を左折すると、特徴的な国立国際美術館が見えます。
徒歩5分くらいです。
京阪の渡辺橋駅は堂島川の端にあります。出口を出たら川を背に右側に進めば左側に国立国際美術館が見えます。
大阪メトロ(地下鉄)肥後橋駅からのアクセス
大阪メトロ(四つ橋線)の肥後橋駅は長い地下道があり、出口がたくさんあります。
9番出口は明治安田生命ビルに出ます。四ツ橋筋(北向き一方通行車道)を背に前方に進みます。道なりに進むと狭い道から道幅の広い土佐堀通りに出ます。すぐ左に横断歩道があるので、土佐堀通りを渡ります。渡ったまま真っすぐの道を進んでいると前方に国立国際美術館が見えてきます。安治川を渡れば、国立国際美術館です。
徒歩7~8分です。
大阪メトロ/京阪 淀屋橋駅からのアクセス
大阪メトロ(御堂筋線)と京阪の淀屋橋駅は地下道でつながっています。
出口7を出ると大きな交差点です。右斜め前に大阪市役所があり、出たまま真っすぐ進み大川に架かる淀屋橋を渡ります。渡り切ったすぐ左に遊歩道があるので、川沿いを進みます。遊歩道が途切れたところに大きなスクランブル交差点があるので、川沿いに渡ると遊歩道がありますが、上がらずに道路を進みます。進んでいると二手に分かれるところがあるので、左に進み筑前橋北詰の交差点の斜め前が国立国際美術館です。
淀屋橋を渡って大川の川沿いを西(左)に進めばいいだけなので、簡単です。
徒歩15分くらいです。
国立国際美術館(大阪) チケット情報
チケット料金
当日券 | 前売り券・団体 | |
一般 | 1,600円 | 1,400円 |
大学生 | 1,200円 | 1,000円 |
高校生 | 800円 | 600円 |
団体は20名以上
中学生以下は無料
障がい者手帳持参ので無料(付添人1人を含む)
9月中の日曜・祝日に限り、高校生無料(要証明)
チケット購入
当日窓口で購入することができますが、事前に購入しておくと窓口で並ばなくてもいいので、そのまま入場することができます。
公式サイトでオンライン購入
「ウィーン・モダン クリムト、シーレ世紀末の道」の公式サイトからオンラインで購入して「スマホ画面表示」または「自宅でプリントアウト」する方法。
「スマホ画面表示」は、購入確認メールに記載されているURLをクリックするとQRコードが表示されるので、入場口でかざします。
「自宅でプリントアウト」は、購入確認メールのURLで表示されるQRコードをプリントアウトして持参すればOKです。
支払はクレジットカード決済のみです。
インターネット購入
ローソンチケット (Lコード 54600)
セブンチケット (セブンコード 075-943)
チケットぴあ (Pコード 769-613)
音声ガイド
「ウィーン・モダン クリムト、シーレ世紀末の道」の音声ガイドは509円(税抜き)で、作品の裏側にある物語や歴史を城田優さんの声で、約35分案内してくれます。
ウィーン・モダン クリムトの混雑状況は?混雑回避方法は?
人気のあるクリムト作品が大阪で鑑賞できるので、混雑が予想されます。
どの美術館でも言えますが、週末や祝日は混雑するので、平日が狙い目です。
特に天気が悪い平日は、空いていると思われます。
ウィーン・モダン クリムト 空いてる時間帯は?
基本的に17:00が閉館時間ですが、8月・9月(金・土曜日)は21:00、10月~12月(金・土曜日)は20:00なので、閉館時間の2時間くらい前に入館すると混雑が少なく、ゆっくりと鑑賞できると思います。
混雑する日曜・祝日も、天気が良くない日の15時以降あたりが狙い目です。
ウィーン・モダン クリムトの混雑状況を確認する方法は?
当日の混雑状況の確認には、公式ツイッターをチェックしましょう。
チケット購入に行列ができていたり、館内が混雑しているときなど、つぶやいてくれるので、時間をずらしたりすることができます。
定期的にTwitterをチェックしてると、混雑ができる日の予想ができます。
Tweets by wienmodern2019
混雑が予想される日
- 日曜日・祝日
- 9/15、9/16、9/22、9/23、10/13、10/14、11/3、11/4、11/23、11/24
- 最終週 12月1日(日)~8日(日)
上記の期間は混雑が予想されますが、夕方以降に行かれると日中よりは空いているの思われます。
展示館内で混雑する場所
グスタフ・クリムト「エミーリエ・フレーゲの肖像」のみ撮影が許可されています。なので、この絵の前は混雑しています。
撮影したい人は、カメラやスマホをお持ちください。
フラッシュは禁止されているので、事前にフラッシュをオフにしておいてください。館内は薄暗く作品にライトが当ててあるので、フラッシュ自動の場合、勝手に光ってしまいます。フラッシュが光るたび、係員が注意していました。
わざとではないにしても、フラッシュが光ると嫌な気分になります。そして、注意の声。雰囲気を壊さないように注意しましょう。
「ウィーン・モダン クリムト、シーレ世紀末の道」見どころ
クリムト18点、シーレ11点、ココシュカ8点の作品が公開されます。
クリムト「エミーリエ・フレーゲの肖像」
クリムトの生涯のパートナーでもあったエミーリエ・フレーゲの肖像。
この作品のみ、撮影が許可されていますが、青色がうまく写すことが難しいです。
エミーリエはクリムトの弟の妻の妹、義理の妹の妹ってことですね。
エミーリエはクリムトの死後、クリムトに関するものを処分したので、詳しいことはわかっていませんが、クリムト最後の言葉が「エミーリエを呼んでくれ」だったことが、二人の関係の全てです。
エミーリエが着ているドレスは、エミーリエ自身が製作したものです。
【感想】
金と青が印象的な作品。この肖像画のエミーリエは厳しい感じで、同展示会で公開されている写真のエミーリエは、とても素敵な女性なのに、クリムトにはこんな風に見えていたのでしょうか?
エミーリエ自身がこの作品を気に入らなかった意味がわかるような気がします。
クリムト「パラス・アテナ」
クリムトの代名詞「黄金」を前面に出したクリムトらしい作品。クリムトの弟ジョージが制作した黄金の額縁がより一層作品を引き立てています。
ギリシャ神話の最高の女神と称される「パラス・アテナ」腕には女神の象徴である梟、右手には勝利の女神ニケ、甲冑、胸元のゴルゴンの顔は黄金色に輝いています。
【感想】
全てが金色で輝いている作品。怖い印象を与える女神パラス・アテナ。
胸元に輝く怪物ゴルゴンは怖いはずなのに、かわいい印象。右手のニケ・腕にのってる梟が、画像で見るよりもハッキリしています。そして、額縁が素敵。
グスタフ・クリムト「愛」
上部にぼんやりを描かれている女性たちが、下部に描かれている二人を眺めています。
男女の抱擁はキスしそうな感じなんだけど、楽しいものではなく、悲しい感じ。それを眺めてる女性たちは、女性のいろいろな感情を表現しているそうです。
【感想】
男女の雰囲気がなんとも言えない雰囲気が醸し出してて、暗い感情のある恋人に見えます。その二人を眺める女性たちの顔も意味深で、自分の黒い部分を見せられてるように感じて、
フリードリヒ・フォン・アメリング 「3つの最も嬉しいもの」
人生で嬉しい3つの「音楽・お酒・女性」が表現されているそうです。
【感想】
男性にとって「音楽・酒・女」があれば、人生楽しいでしょうね。
女性の場合には「音楽・酒・男」確かに若い頃ならこの3つだったかもしれませんが、今の私には「本・酒・犬」です。もちろん、お金があってのお話。
エゴン・シーレ「自画像」
クリムトの弟子であるエゴン・シーレの自画像です。エゴンシーレは、たくさんの自画像を残しており、自分大好きだったんでしょうね。エロティックな作品が多いため、好き嫌いの分かれる作家ですが、私はとても好きです。
【感想】
エゴン・シーレはこの自画像のように、指が長かったそうです。エゴン・シーレの写真や自画像を見ると、その表情からなんとなく異常性を感じてしまいます。
エゴン・シーレは、映画「エゴン・シーレ 死と乙女」になっています。
エゴン・シーレ「美術評論家アルトゥール・レスラーの肖像」
エゴン・シーレの才能を評価して、画廊やコレクターに紹介してくれたり、経済的に支援してくれたパトロンでもあった美術評論家アルトゥール・レスラーの肖像。
右肩横に書き込まれた【s.10】は、イニシャルのsと制作年1910年の10である。
【感想】
目を閉じているレスラーは紳士にも見えるし、自己陶酔してるようにも見える(笑)
レスラーの妻、イーダ・レスラーの肖像の展示もあります。
マクシミリアン・クルツヴァイル「黄色いドレスの女性」
ウィーン分離派結成メンバーだったマクシミリアン・クルツヴァイル。モデルは画家の妻フランス人マルタで、黄色いドレスがとても印象的な作品です。
左右対称っぽいポーズで頭だけ傾いているところ、そして、その憂いを秘めた表情がなんとも言えずいいです。
【感想】
魅力的な女性が、魅力的に描かれた作品(笑)
図録・グッズ販売
ポストカード、図録、おもしろグッズがたくさんあります。
図録
「ウィーン・モダン クリムト、シーレ世紀末の道」の全ての作品がオールカラーで掲載されてる図録は2,686円(税抜)、ミニサイズ図録は1,297円(税抜)です。
開催期間中に消費税の変更があるため、税抜き表示
グッズ
マイメロちゃんとのコラボは、かわいいだけじゃなく悪メロがおもしろい(笑)
マイメロちゃんとのコラボは、ボールチェーンぬいぐるみ(1,250円)/ポストカード(139円)/クリアファイル(370円)/クロッキーブック(1,000円) ※すべて税抜
これをキーホルダーにする?って感じのクリムトとエミーリエの刺繍キーホルダーは、1,400円(税抜)
トートバッグは全14種類あり、1,500~5,200円(税抜)
ウィーンアルファベットのマグカップは全30種類で、それぞれどの作品からのものなのか説明書がついています。綿100%注染手ぬぐいはブルー系とグレー系があります。
そして、クリムトスモックは展示館オリジナルで、ショップ店員さんが着用していましたが普通のTシャツです。
画像出典 ウィーン・モダン クリムト、シーレ世紀末の道 公式サイト
「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」大阪会場のまとめ
大阪会場の出展数は、330点です。
「ウィーン・モダン クリムト、シーレ世紀末の道」は、絵画だけでなく、工芸作品、デザイン、インテリアなど、いろいろな美術品が出展されており、見ごたえがあります。
展示会に行く前に、エゴンシーレ、ココシュカの生涯を知っているとより楽しめます。
クリムトのクリムトらしい作品をご紹介。
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