ウィーンを代表する画家グスタフ・クリムト。
世界で一番クリムト作品を所蔵しているベルヴェデーレ宮オーストリア美術館の全面協力で開催される「クリムト展ウィーンと日本1900」
東京会場は2019年4月23日~7月10日、そして2019年7月23日から10月14日まで豊田会場で開催されます。
豊田市美術館へのアクセスやチケット情報、また豊田会場でのみ出展される「人生は戦いなり」をご紹介します。
「クリムト展ウィーンと日本1900」豊田会場の基本情報
豊田市美術館 基本情報
展覧会名:クリムト展ウィーンと日本1900
開催期間:2019年7月23日(火)~10月14日(月・祝)
開室時間:10:00~17:30(入場は17:00まで)
休館日:月曜 (ただし8月12日、9月16日、9月23日、10月14日は開館 )
会場:豊田市美術館 展示室8 愛知県豊田市小坂本町8丁目5番地1
アクセス:名鉄「豊田市」、愛知環状鉄道「新豊田」より徒歩15分
豊田市美術館へのアクセス
名古屋駅からのアクセス
【地下鉄】
東山線「伏見」 → 鶴舞線「豊田市」 徒歩15分
【名鉄】
名古屋本線「知立」 → 三河線「豊田市」 徒歩15分
豊橋駅からのアクセス
【名鉄】
名古屋本線「知立」 → 三河線「豊田市」 徒歩15分
車でのアクセス
東名高速道路 豊田ICより約15分
東海環状自動車道 豊田松平ICより約15分
伊勢湾岸自動車道 豊田東ICより約20分
駐車場について
一般駐車場 乗用車 225台
障がい者用駐車場 一般駐車場 3台/東入口横 3台/通用口2台
チケット料金・購入方法
豊田市美術館 チケット料金
当日券 | 前売り券 | |
一般 | 1,600円 | 1,400円 |
大学生・専門学校生 | 1,300円 | 1,100円 |
高校生以下は無料 |
大学生は、7月23日(火)から8月4日(日)まで無料
障がい者手帳をお持ちの方(介添者1名)
豊田市内在住の75歳以上は無料(要証明)
豊田市美術館 チケット販売スケジュール
前売り発売 2019年4月20日(土)~7月22日(月)
当日券発売 2019年7月23日(火)~10月14日(月・祝)
チケット購入方法
チケットは当日窓口で購入することができますが、事前に用意しておけば、前売り券は当日券より200円安く、また、当日窓口で並ぶ必要がありません。
インターネット購入
セブンチケット
ローソンチケット
イープラス
チケットぴあ
楽天チケット
T-FACEほか主要プレイガイド
豊田市美術館で購入
2019年6月1日~6月30日まで販売 販売期間が終了しています
グッズセット 特別前売り券
グッズとセットになった前売り券が販売されます。
特製ノートセット券(数量限定)
表紙がクリムト絵画になってい特製ノートと前売鑑賞券のセット販売。
ユディトⅠ、オイゲニア・プリマフェージの肖像、アッター湖畔のカンマー城Ⅲ、ベートーヴェン・フリーズの全4種。表紙の指定はできません。
販売期間 2019年4月20日~ 限定数に達したので販売終了
料金 1,600円(税込み)
販売はセブンチケット(セブンコード 074-376)
デミタスカップ&ソーサー セット券(数量限定)
クリムト展特製のデミタスカップ&ソーサーと前売鑑賞券のセット販売。
「オイゲニア・プリマフェージの肖像」の東洋風のモチーフがソーサーに描かれています。セット販売のみの数量限定柄です。
販売期間 2019年4月20日~ 限定数に達したので販売終了
料金 3,500円(税込み)
販売はセブンチケット(セブンコード 074-376)
「あいちトリエンナーレ2019」セット券
クリムト展と「あいちトリエンナーレ2019」のセット販売。
「あいちトリエンナーレ2019」は2019年8月1日から10月14日開催です。
販売期間 2019年4月20日~7月31日 販売期間が終了しています
料金 1,800円(税込み)
販売期間 2019年8月1日~10月14日
料金 2,000円(税込み)
クリムト展 限定グッズ
A4ダブルクリアファイル 全11種類 (556円)
デミタスカップ&ソーサー 全4種類(2,300円)
キーリング 全6種類(800円)
マグカップ(1,800円)
金箔スパークリングワイン(1,800円)
こんぺいとう(1,000円)
この他にも、ノートやハンカチ、ポストカード、ポップコーン、ゼリーなどお手軽価格のものから、高価なアクセサリーや陶器などもあります。
展されるクリムト作品
東京都美術館に出展される油彩画は、全て豊田市美術館にも展示されます。
展示される作品と東京展で鑑賞した感想を紹介します。
「人生は戦いなり(黄金の騎士)」は、豊田市美術館でのみ展示されます。
人生は戦いなり(黄金の騎士)
100×100センチの正四角形、黒い馬に直立で黄金の騎士が乗っています。
1903年、クリムトが世間から評価されずにいた時代のもので、自身の芸術を貫こうとする決意が表現されていると言われています。
トヨタ自動車の寄付金により約17.7億円で購入され、愛知県美術館所蔵です。
オイゲニア・プリマフェージの肖像
モデルのオイゲニア・プリマフェージは元女優で、裕福な銀行家の夫とともにウィーン工房のパトロンでした。クリムト晩年の作品で、夫の依頼で制作されました。
右上に描かれて鳥は、鮮やかな色合いで東洋的なモチーフが使われています。
トヨタ自動車の寄付金により約18億円で購入され、クリムト展が開催されている豊田市美術館が所蔵しています。
【感想】
鮮やかな色で描かれとても華やかな作品で、モデルのオイゲニア・プリマフェージがとても魅力的です。
女の三世代
1905年 油彩、カンヴァス 171×171 cm
ローマ国立近代美術館
「女三世代」は、女の生涯を三世代(幼少期、若年期、老齢期)明→暗で表現されています。赤ん坊とその子を抱いた母親は幸せに満ちて輝いており、老女は暗くうなだれて顔を隠しています。老女の喪失感、疎外感のようなものが伝わります。
老女の首と母親の首が同じ方向に同じように傾いているのに、二人の対比が人生の現実を突きつけられたように感じます。
【感想】
母親と赤ちゃんが浮き出たように輝いて見え、うなだれて顔を隠した老女の暗さとの対比が、これから人生が始まったばかりの者とそろそろ人生が終わる者の明暗がハッキリと見えます。
ユディトⅠ
1901年 油彩、カンヴァス 84×42cm
ベルヴェデーレ宮オーストリア絵画館
旧約聖書外伝に登場する「ユデット」。敵陣に入り信用させてから、敵の首を切り落として持ち帰るお話なので、ユデットは生首を持っています。いろんな画家がユデットを描いていますが、クリムトのユデットは生首を手に持ってこの表情なのか・・・艶っぽい。
【感想】
この作品はベルヴェデーレ宮殿で見ましたが、「ユデット」の話を知らずに見たので、手に持っているものは何だろうと思ってました。まさか生首とは思わず、この表情も性的な意味だと感じていました。今回、話の内容を理解してから見ると、ユデットの怖さが伝わります。怖いけど魅力的な女性でした。
ヘレーネ・クリムトの肖像
1898年 油彩、厚紙 59.7×49.9 cm
ベルン美術館
クリムトの亡くなった弟エルンストの娘ヘレーネが6歳のとき肖像画。6歳とは思えない大人びた表情で、ティーンエイジャーくらいに見えます。弟の妻の妹エミーリエ・フレーゲとクリムトは、結婚することはなかったけど生涯のパートナーでした。クリムトと最後の言葉「エミーリエを呼んでくれ」は有名ですね。
【感想】
顔まわりは丁寧に描かれていますが、服はザックリしてて、製作途中なのでは?と思われた作品でした。
赤子(ゆりかご)
1917/1918年 油彩、カンヴァス 110.9×110.4cm
ワシントン・ナショナル・ギャラリー
三角の頂点に赤ん坊、その体にたくさんの布が掛けられています。積み重ねられた布の模様は、日本の着物からインスピレーションを受けたと言われています。
【感想】
画像では赤ちゃんどこ?と思いましたが、実際は赤ちゃんがフワッと浮き上がって見えます。布ひとつひとつの模様が素晴らしく、赤ちゃんのこれからの人生が幸多きものであるよう祝っているように感じます。
ヌーダ・ヴェリタス(裸の真実)
1899年 油彩、カンヴァス 244×56.5cm
オーストリア演劇博物館
ほぼ等身大の全裸の女性。上下の金色に塗られた部分にシラーの詩が記されています。女性は鏡をコチラへ向けて持って、足元には蛇が絡んでいます。
【感想】
上下の金色のシラーの詩と水色が印象的な作品でした。この表情の意味が全然わからない。蛇がうなぎに見える、とても不思議なクリムトでした。
アッター湖畔のカンマー城III
1909/1910年 油彩、カンヴァス 110×110cm
ベルヴェデーレ宮オーストリア絵画館
マリー・ヘンネベルクの肖像
1901/1902年 油彩、カンヴァス 140×140cm
ザクセン=アンハルト財団、モーリッツブルク・ハレ州立美術館
ともだちⅠ(姉妹たち)
1907年 油彩、カンヴァス 125×42 cm
クリムト財団
【感想】
思わず「おしゃれ」と言ってしまう作品。
ベートーヴェン・フリーズ
全長34メートルを超える「ベートーヴェン・フリーズ」の精巧な複製です。
ベートーヴェン第九交響曲に基づいた構成になっており、左から「幸福への憧れ」「敵対する勢力」「歓喜の歌」の順に描かれており、ホールの三方の壁面に連なるように飾られています。
東京展を鑑賞したときの混雑状況や感想などを下記記事でレポしています。
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