「ブダペスト ― ヨーロッパとハンガリーの美術400年」
日本とハンガリーの外交樹立150周年の節目に、ブダペスト国立西洋美術館とハンガリー・ナショナル・ギャラリー、両館のコレクション展が開催されることになりました。
16世紀ルネサンスから20世紀初頭までの約400年の西洋美術の、絵画・彫刻・素描、全130点が来日します。
25年ぶりのコレクション展、見どころ、アクセス、チケット情報などをご紹介します。
「ブダペスト―ヨーロッパとハンガリーの美術400年」の基本情報
基本情報
展覧会名:ブダペスト―ヨーロッパとハンガリーの美術400年
開催期間:2019年12月4日(水)〜2020年3月16日(月)
開館時間:10:00~18:00(金・土曜日 20:00まで) 入場は閉館30分前まで
休室日 :火曜日(ただし 2月11日開館、2月12日休館)
会場:国立新美術館 企画展示室1E 東京都港区六本木7-22-2
アクセス:東京メトロ「乃木坂」青山霊園方面改札6出口(美術館直結)
東京メトロ「六本木」徒歩5分、都営地下鉄「六本木」徒歩4分
東京メトロ「乃木坂」からの道順
6番出口から出るとすぐ目に前に国立新美術館があります。
東京メトロ「六本木」からの道順
7番出口から出て東京ミッドタウンを右手に見ながら進み、最初の交差点(東京ミッドタウン西)を左折して、そのまま進むと正面に着きます。
館内各所に無料のロッカーがあり、大きな荷物の1階のインフォメーションで預かってもらえます。
乃木坂駅から国立新美術館のアクセス
東京メトロ 乃木坂駅 から国立新美術館まで直結で行けます。
6番出口へ向かいます(画像の左側に改札)
左にエスカレーター、右にエレベーターがあります。
地下から地上へ出ます(エレベーター・エスカレーター・階段のどれを利用しても、同じこの場所に出てきます)
地上へ出ると左前方に券売所があり、当日券はここで購入できます。
通路を進めば、国立新美術館の入り口に到着します。
駅直結なので迷うことなく、雨の日や暑い日などに便利です。
六本木駅から国立新美術館のアクセス
東京メトロ 日比谷線/都営地下鉄 大江戸線 六本木駅からは徒歩5分程です。
7番出口が国立新美術館への出口になります。
東京メトロ日比谷線からは構内をかなり移動するので、案内板を見ながら進んでください。
7番出口にでます。
エスカレーターを上がった正面に国立新美術館へは逆方向矢印があるので、Uターンして進みます。
最初の「東京ミッドタウン西」の交差点を左折します。
そのまま左折して進んでもOK、ガソリンスタンド方向へ横断歩道を渡って左折して進んでもOKです。
少し歩くと波打つ外観の国立新美術館に到着します。
六本木駅は駅構内が広いので、違う出口から出てしまうと迷います。
国立新美術館に近い「7番出口」から出ると、迷わずに行けます。
音声ガイド
ナビゲーター:金子三勇士
料金:550円(税込み)
チケット情報
チケット料金
当日券 | 前売り券・団体 | |
一般 | 1,700円 | 1,500円 |
大学生 | 1,100円 | 900円 |
高校生 | 700円 | 500円 |
中学生以下は無料
障がい者手帳を持参の方(付き添いの方1名を含む)は無料
2020年1月11日~13日は高校生無料観覧日(学生証提示が必要)
団体料金の適用は20名以上、国立新美術館のみ販売
音声ガイド付き観覧券(セブンチケットのみ販売)
当日券 | 前売り券・団体 | |
一般 | 2,200円 | 2,000円 |
大学生 | 1,600円 | 1,400円 |
高校生 | 1,200円 | 1,000円 |
入場券と音声ガイドを別々に購入するより、50円安いです。
セブンチケット のみで販売されています。
チケット販売スケジュール
前売り販売 2019年9月12日~12月3日23:59まで
国立新美術館は2019年10月16日~12月2日まで
当日券販売 2019年12月4日~2020年3月16日
チケット購入方法
チケットは当日に窓口で購入することができますが、前売り券は当日券より200円安く、当日窓口で並ばなくいいので、おすすめです。
公式サイトでオンライン購入
「ブダペスト展」の公式サイトからオンラインで購入すると「スマホ画面表示」または「自宅でプリントアウト」で入館します。
「スマホ画面表示」は、購入確認メールに記載されているURLをクリックするとQRコードが表示されるので、入場口でかざします。
「自宅でプリントアウト」は、購入確認メールのURLで表示されるQRコードをプリントアウトして持参すればOKです。
支払はクレジットカード決済のみです。
インターネット購入
店舗購入
国立新美術館(開館日のみ)
ファミリーマート「famiポート」
チケットぴあ(Pコード:769-952)
セブン-イレブン「マルチコピー機」(セブンコード:078-911)
ローソン・ミニストップ「Loppi」(Lコード:31133)
見どころ
ルカス・クラーナハ(父)「不釣り合いなカップル 老人と若い女」
クラーナハは、「不釣り合いなカップル」年齢差や身分違いのカップルをたくさん描いており、この作品は「老人と若い女」です。老人がうれしそうに女性の体をまさぐることに夢中で、女性の手が懐(財布)に差し込まれていることに気付いていません。老人と女性の表情の違いにも、関係性が表れています。
本展には「老女と若い男」も公開されます。
油彩、ブナ材 84.5 × 63.6 cm
ブダペスト国立西洋美術館
ティツィアーノ「聖母子と聖パウロ」
剣と本を持った聖パウロが、聖母マリアと幼いイエスに敬意を表している様子。
気品あふれる聖マリアの表情に、自分が聖パウロになった気分にさせられます。
油彩、カンヴァス 108 × 96.5 cm
ブダペスト国立西洋美術館
エル・グレコ「聖小ヤコブ」
自画像であると思われていましたが、キリスト十二使徒を描いた連作の習作である考えられています。
油彩、カンヴァス 49.5 × 42.5 cm
ブダペスト国立西洋美術館
オーギュスト・ルノワール「少女の胸像」
斜めに向いた少女のどこか寂しそうな静かな表情が印象的です。
油彩、カンヴァス 56.5 × 47 cm
ブダペスト国立西洋美術館
クロード・モネ「トゥルーヴィルの防波堤、干潟」
ハネムーンで訪れたノルマンディーのトゥールヴィルを描いた作品。
空と海の境がぼんやりとしているので、どんよりとした重い印象です。
油彩、カンヴァス 54 × 65.7 cm
ブダペスト国立西洋美術館
ムンカーチ・ミハーイ「フランツ・リストの肖像」
貴族階級の女性と結婚したことで、華やかな世界とつながりができたムンカーチ。政治家や芸術家などを自宅に招いてパーティーをしていました。その中に作曲家でありピアニストでもあるフランツ・リストがいたのです。「ラ・カンパネラ」のリストです。写真でみるイメージそのままが表れた自画像です。
油彩、カンヴァス 130.5 × 99.5 cm
ブダペスト、ハンガリー・ナショナル・ギャラリー
マルコー・カーロイ(父)「漁師たち」
ウィーンで学びローマに移り住み、理想的なのどかな自然の風景を描きました。
油彩、カンヴァス 110 × 164.5 cm
ブダペスト、ハンガリー・ナショナル・ギャラリー
シニェイ・メルシェ・パール「紫のドレスの婦人」
画家になったが売れなかったため、諦めて帰郷し議員になったりしましたが、以前の作品が認められて、画家の活動を再開したという経歴をもっています。
この作品は結婚したばかりの妻をモデルにしたもの。貴族の裕福さが表れた紫色のドレスが印象的です。美人ですね。
油彩、カンヴァス 103 × 76.6 cm
ブダペスト、ハンガリー・ナショナル・ギャラリー
チョントヴァーリ・コストカ・ティヴァダル「アテネの新月の夜、馬車での散策」
アテネの街角の様子が描かれています。人や馬は影のような切り絵のような感じで、女性二人だけ色付きで描かれ、幻想的です。
油彩、カンヴァス 92 × 72 cm
ブダペスト、ハンガリー・ナショナル・ギャラリー
ヴァサリ・ヤーノシュ「黄金時代」
額の装飾がより一層作品を際立たせている作品。
寄り添っているカップルが、愛の女神であるヴィーナス像にバラなどのお供えをしているところです。供物から煙が立ち上っているので、燃やしているのでしょう。
油彩、カンヴァス 92.5 × 156 cm
ブダペスト、ハンガリー・ナショナル・ギャラリー
リップル=ローナイ・ヨージェフ「赤ワインを飲む私の父とピアチェク伯父さん」
父親と伯父さんを描いた作品は、輪郭がクッキリと線引きされており、コントラストがハッキリしています。
油彩、カンヴァス 68 × 100 cm
ブダペスト、ハンガリー・ナショナル・ギャラリー
「ブダペスト ― ヨーロッパとハンガリーの美術400年」まとめ
25年ぶりのコレクション展となる「ブダペスト展」
あまり見ることできない作品ばかり130点あまりが来日します。
滅多にない機会なので、是非ハンガリーにふれてみてください。
コメント